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レイモン・ベルール講演会のお知らせ
 ヨコハマ国際映像祭2009の招聘で来日するフランスの高名な映像理論家レイモン・ベルール氏が、早稲田大学(東京)と関西大学(吹田市)で講演を行います(講演内容は同じです)。
 サイレント末期のドイツ・ドキュメンタリー映画の傑作『日曜日の人々』(ロベルト・ジオドマク、エドガー・G・ウルマー共同監督、1930年)に現れる「画面静止」の瞬間を手がかりに、映画と写真の相関について論じます。

講演題目:映画と写真の出会い——『日曜日の人々』における不確かな2分間
講師:レイモン・ベルール(フランス国立科学研究センター名誉研究主任・雑誌『トラフィック』編集委員)

(東京)
日時 2009年11月4日(水) 15時〜17時
会場 早稲田大学文学学術院(戸山キャンパス)第一会議室(プレハブ校舎2階)
主催 早稲田大学、早稲田大学演劇映像学会

(関西)
日時 2009年11月9日(月) 16時20分〜18時20分
会場 関西大学(千里山キャンパス)第1学舎1号館A401教室
主催 関西大学(関西大学招へい講演会)、関西大学映像文化学会

協力 ヨコハマ国際映像祭2009
通訳付き 入場無料・予約不要

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by eizoubunka | 2009-10-16 19:03 | 各教員からのお知らせ
ヨコハマ国際映像祭2009
 ヨコハマ国際映像祭2009のフォーラム部門で、10月31日(土)に、レイモン・ベルールによる基調講演「35年後 ── 「見出せないテクスト」再考」、およびベルールを囲んでのラウンドテーブル「装置間の争い ── 映像メディアの混淆とその体験」が行われます。

 また、11月1日(日)には、レフ・マノヴィッチを囲むラウンドテーブル「ハイブリッド・メディアとは何か? ── ソフトウェア時代の映像表現」が行われます。

 他にも、諏訪敦彦、ジャン=シャルル・フィトゥッシ、クリス・チョン・チャン・フイ、藤幡正樹によるセッション「映像の日常化 vs. 映画の衰退?」、フランコ・ベラルディ、酒井 隆史、キム・カン、ゾーエ・ロマーノ、成田圭祐、櫻田和也によるセッション「ソーシャルメディア ── 社会をひらくメディア/媒介する社会」、ザヴェン・パレ、エマニュエル・グリモー、港千尋によるセッション「人間らしさの秘密 ── 肖像、視線、追跡可能性」が行われます。

 詳しくは、以下の情報、およびフォーラムのホームページをご覧ください。

■10月31日(土)

13:00 - 14:30
【基調講演】35年後 ── 「見出せないテクスト」再考
レイモン・ベルール(文学・映画・映像研究/CNRS[フランス国立科学研究センター])

映画・映像研究の重鎮が示唆する、映像芸術の過去と現在。フォーラム全体への導入となる映像論。

概要:
ベルールは1975年に発表した論考「見出せないテクスト」で、文学の場合とは異なり、言葉による完全な引用が原理的に不可能な映画のテクストを「見出せないテクスト」と名づけた。それから35年後、映画のテクストがとりわけDVDによってかつてよりは「見出せる」ようになった一方で、1990年代以降の現代美術シーンに多くみられるようになったさまざまな映像作品が、新たなる「見出せないテクスト」としてわれわれを魅了し続けている。マイケル・スノウ、ビル・ヴィオラ、アニエス・ヴァルダ、ダニエル・ヴァレ・クレネール、ジェームズ・コールマンらの多彩な実例をもとに、現在の映像体験が一体どのような状況にあるのかを探る本フォーラムへの導入。


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15:00 - 16:30
【セッション 1】装置間の争い ── 映像メディアの混淆とその体験

パネリスト:
レイモン・ベルール(文学・映画・映像研究/CNRS)
武田 潔(映画研究/早稲田大学)
トロン・ルンデモ(映像研究/ストックホルム大学)

ナビゲーター:
堀 潤之(映画研究、表象文化論/関西大学)

基調講演で示されたテーマを巡るラウンドテーブル。ヴィデオ・インスタレーションや映画などを中心に、映像を巡る世界で今何が起きているかを理論的に考察。

概要:
映画をはじめとする映像作品がかつてなく多様化し、混淆している現在、映像を見るとはどのような体験なのか? 映画館や、美術館や、DVDや、インターネットといった映像を見るための各種のコンテクストは、映像作品の体験とどのように関わっているのか? 基調講演で提示された論点を、映画論・映像論のフロンティアで活躍するパネリストたちがさらに展開します。

■11月1日(日)

14:00 - 16:00
【セッション 3】ハイブリッド・メディアとは何か?── ソフトウェア時代の映像表現

パネリスト:
レフ・マノヴィッチ(アーティスト、理論家/カリフォルニア大学サンディエゴ校)
久保田 晃弘(アーティスト、理論家/多摩美術大学)
北野 圭介(映画・映像研究/立命館大学)

ナビゲーター:
堀 潤之(映画研究、表象文化論/関西大学)

アーティストや理論家として、それぞれのシーンで活躍する識者を招き、ソフトウェア時代における映像表現の可能性を探る。

概要:
 ニューメディア研究の起爆剤となったレフ・マノヴィッチの『ニューメディアの言語』(2001)からはや8年、映像制作を取り巻く環境はさらなる変貌を続けています。とりわけ、これまで分け隔てられていた各種のメディア・テクノロジーがシームレスなソフトウェア環境に統合され、その結果、映像表現はかつてなく「ハイブリッド」なもの
となっています。さらに、処理速度の指数関数的な増大や、ソフトウェアを介した動画・音楽配信などを考え合わせると、映像制作のインフラストラクチャーは1990年代と比べてさえ様変わりしたと言えるかもしれません。
 メディアからポスト・メディアへ、メディアの固有性から生成的なソフトウェアへ、スタティックなデータから可変的なアルゴリズムへ。こうした状況をふまえて、映像表現の今日をさまざまな視点から論じ、その未来を大胆に予測してみたいと思います。
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by eizoubunka | 2009-10-16 13:41 | 各教員からのお知らせ