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阪本順治監督講演会の報告
 2006年10月18日(水)に、阪本順治監督をお招きして、文学部学術講演会「映画のスタッフワーク」(聞き手:大久保朝憲・堀潤之)を開催しました。

 前半には、阪本作品全般をめぐって、撮影地をどのように選ぶのか、肉体的・精神的欠損を抱えた登場人物が多いのはなぜなのか、どのようにして俳優の存在感の強さが生み出されるのか、撮影においてどのような点に気をつけているのか、などについて、非常に興味深いお話しを伺うことができました。

 後半は、一本の作品がどのようなプロセスを経て出来上がっていくのかということを軸に、どのように原案を発想するのか、キャスティングがどのように行われるのか、撮影現場で何を心がけているのか、撮影監督をはじめとするスタッフとの連携がどのようになされているのか、などについて伺いました。出来上がった作品を見ているだけでは分からないような、監督のさまざまな心配りや工夫がよく分かったのではないかと思います。

 また、講演会の最後には、いくつかの作品のメイキング映像を、阪本監督のコメント付きで見ることができました。最近のDVDにはよくメイキング映像が付いていますが、監督の解説とあわせて見ることで、撮影現場の空気がより生々しく伝わってきたように思います。

 フロアからも、スローモーションの使い方や、同じキャストを何度も使うことや、コンテンツ・ビジネスの今後の展開などについて、活発な質問が寄せられました。

 その後、関係者のみで懇親会を行ったのですが、助監督として仕事をなさっていた頃を含め、撮影現場のさまざまなエピソードや、近年、世界各国の映画祭に招待されたときの珍妙なエピソードなど、抱腹絶倒のひとときを過ごすことができました。

 なお、「日本学」の受講生には、感想・コメントを記入して頂きました。このブログでも近く、いくつかの感想を紹介したいと思います。コメントは阪本監督にお渡しする予定です。(J)

P.S.数日前の『朝日新聞』の記事「わたしと通天閣」で、阪本監督が通天閣について語っています。講演会の内容と関連する箇所もあるので、ぜひご一読ください。

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by eizoubunka | 2006-10-29 13:20 | 各教員からのお知らせ